テントの選び方
テントのカタログ等には、そのテントの就寝人数と、テントを立てた時のサイズ
収納した時のサイズが書いてあります。
就寝人数
テントの就寝人数は、一人当たりのサイズ(就寝時)がJIS規格に定められており
その大きさが、いくつテント内に入るかによって就寝人数が決まります。
ドーム型テントの場合 55cm×180cm×25cm(幅×長さ×高さ)が1人分のスペースです。
テントメーカーによって、独自の規格を持ちいて就寝人数を表示している場合がありますが
これより小さくなる事はありません。
テントをカタログ等に書いてある就寝人数で使用すると、着替え等を置くスペースが無いので
一回り大きいテントを使用した方が快適です。
1人⇒2人用
2人⇒3人用
4人⇒5〜6人用
また、テントの高さが高く、壁面が垂直に近い方が、同じ就寝人数でもゆったりしています。
オートキャンプの場合は、多少重くて大きくても大丈夫ですが、ツーリング等で使用する場合は
収納時のサイズや重量も重要です。
耐水圧
テントのカタログ等には、サイズの他に「耐水圧」という表示があります。
「耐水圧」とは、生地の防水性の強さを表す数値です。
就寝人数と同じようにJISによって決められており、底面10cm×10cmの水の柱の高さで表されます。
難しい事はともかく、目安としては下のようになります。
1,500mm(強い雨に耐えられる)
1,000mm(並の雨に耐えられる)
500mm(小雨に耐えられる)
耐水圧は1,500mmあれば大丈夫でしょう。
これは、フライシートの防水性能です。
インナーには、防水性能はほとんどありません。
テントフロア(床面)については、インナーとは別の生地が縫い合わされています。
フロアの防水性能は、地面からの湿気や、地面を流れる雨水の滲入を防ぐため
フライシートと同じか、さらに高くなっています。
また、この耐水圧は生地の防水性能ですが、テント(フライシート)には、縫い目が沢山あります。
雨の強い日は、むしろこの縫い目から、雨水が滲み込んで来る事が多いです。
しかし、この部分の防水は見た目ではわかりません。
縫い目にシームテープといわれる防水テープが貼ってあればまず安心かな?といったところです。
しかし、シームテープが無くても、しっかりとコーティング剤が塗られていれば問題ありません。
テントの防水性能は使用していると、徐々に低下してきます。
テントを購入後2〜3年後くらいからは、メンテナンスが必要になります。
防水液、シームテープ等は何種類も販売されているので
それらを使って防水性を回復させます。